本来なら4月3日は43子ちゃんの日なので、たいてい43子ちゃんネタを書くのだが、今年はロクマルネタの続きを書いてみる。
UPが遅くなったのは、消費税増税に伴うタクシーメーターの料金改定作業でほとんど寝てなかったからw
ようやく嵐は去りましたwww
さてさて、まずはどーするかと思案していた所、タクミクラフト氏が封筒を差し出した。
封を開けると「タクミクラフト」のステッカーが入っていた。
タクミクラフト氏、ステッカーを誰にでもタダで配る、もしくは売るなんてことはしない。
自分が触って、納得できるクオリティの車にしか貼ることを許さない。それがシロートの突き詰めた結論だから。
まぁ、そんなわけで43子ちゃんはタクミクラフトの審査基準をパスしたようで。
安心もしたけど、今日の作業も手を抜けない(汗。まぁ、エセ四駆屋には負けたくないのでいつも手は抜かないが。
で、配線の色と配線図をにらめっこして、現車は1984年までのHJ60Vのようである。
これを近い年式の1985年のHJ61Vの配線と同じ回路に加工する。
とりあえず助手席の足元の内装をバラし、プレヒーティングタイマーさんにコンニチワしてもらう。
2H用と12H-T用ではカプラハウジングは共用の様だ。ポンづけでいけそう。
ただし配線が若干異なるので、入れ替えたり、使わなくなる端子は絶縁処理などをする。
一応、ノウハウみたいなもんだから画像略w
とゆーか、真似して事故になってしまったら、オイラは他人様の責任が取れませんからネェ。
で、タイマ側終了。内装をもとに戻す。
で、エンジン側。2Hも12H-Tもグローとアフターグローを行っているので、2Hにはグローリレーが2つ、12H-Tにはインテークヒーターリレーが2つ使われている。
今回は2Hのグローリレーをそのままインテークヒーターリレーとして機能してもらうこととした。それが一番時間がかからないから。ってか今日中に車の形にしないといけません。
で、運転席側フェンダー内のわかりやすい位置にでかいリレーが2個並んでた。
「楽勝」と思ってみたら、並んだ片方のリレーには「すたーたーりれー」の文字がorz
もう一個はどこよ?
で、少し離れた位置に、カバーを被ったリレーっぽいものを発見。ビンゴ!
でもグロープラグリレーのどっちがメーンでどっちがサブだかわからにゃい(汁
こんな時は本来の年式の配線図を参照。コルゲートチューブを少しひん剥いて配線色確認。
リレーの判別終了。
グロープラグリレーサブ側の配線がカプラにて分離できる構造だったので、分離して端子をインテークヒーターに合わせて加工する。
オリジナルの配線ではアースに落ちている線もあったが、被膜がボロボロで終了していたので、43子ちゃん用に買っておいた配線で入れ替えておく。312型ファストンプラグ端子を会社で社割にてまとめ買いしておいてよかったと思った瞬間wこれも役得。
グロープラグメーン側の配線はリレー直結だった。もちろん丸型端子にて接続はされているが。
ちょっとインテークヒーターまで届かない。リレーからの配線をごっそり入れ替えるのは、メインハーネス分解しないと無理そうだ。
とりあえず解体したランクルの亡骸より程度の良い同じ用途の配線を拝借する。
スプライスにて結線できる太さではないので、圧着端子を利用し、端子カバーを付けた後コルゲートチューブで保護して終了。
ハンダを上げる方が確実かもしれないが、大電流が流れる恐れがある場合には、かえってハンダが溶けてしまうことがある為、ここは圧着端子を専用工具にて確実に結線することとした。
で、問題。
インテークヒーターのプリ側とアフタ側のどっちがどっち???
ハイ。素直に12H-Tのエンジン修理書を見て抵抗の参考値を調べ、テスターで抵抗値を測る。
ほぼ基準値の測定結果が出たので迷わず結線。
で、とりあえずこんな感じになりましたとさw
エンジン修理書通りの測定方法でプリもアフタもきちんと規定秒数作動し、一安心。
なーんて一人で必死こいてる間に、タクミクラフト氏は補機類の組み付けを終了し、ウォーターラインもつながっている。
途中から合流したU様とご子息のL君も、ミッションなどメカニカルな部分の仕上げを終了していた。
いよいよエンジンに火入れの儀式。
ドキドキしながらキーをひねると、あっけなく12H-Tは目を覚ました。
まぁ、アタリマエっちゃ当たり前だし、今日エンジンかかってくれないと困るわけで。
しっかしアレだね。すげー静かだね。
12H-Tってアイドル時は白煙モクモク、アクセルあおると黒煙モクモクなイメージであったが、フツーにディーゼルスメルがするだけで黒煙も白煙も出ないのね(汁
きっと新車の時ってこんな感じなのだろう。
ちなみに今回はエンジン消耗品全交換…つまりフルオーバーホール。噴射ポンプはポンプ屋さんで現品リビルド。噴射ノズルASSYは出なかったが、構成部品で部品供給があったため、ポンプ屋さんでリビルド&調整。ミッションはH55Fの「新品」である。
まだインテークシャッターを機能させていないので、「手動にてエンジンストップ」なのだが、エンジンの様子確認と冷却水の漏れ点検、エア抜きも兼ねてしばらく放置プレイ。
その間に、EDIC回路の廃止方法を考える。
EDIC回路そのままでも車としては機能するが、リレーがかちゃかちゃうるさいし、使わなくなったメインハーネスのカプラに電気乗っちゃうしね。
チェック終了後、エンジン停止し、今度は運転席足元の内装をばらしてEDICリレーさんにコンニチハしてもらう。
とりあえずEDICリレーさんさようなら。そしてメインハーネスから電気が乗らないように配線加工。
ついでにオーナーさんが施術したと思われる配線がスパゲティ状態だったので、少しだけ手直しをしておいた。
よくドシロートさんがDIYするときに配線をスパゲティー状態にしてしまう人がいますが…。
燃 え ま す よ。
配線はすっきりシンプルにしませう。
で、内装をもとに戻して終了。
今度はインテークシャッター用のソレノイドバルブを駆動させなきゃいかんのです。
IGで電気が乗って、キーOFFで電気が切れるところから電源を貰うのですが、ボンネット内にそんな都合よく電気が来てるわけが…あった!
良く考えたらボルテージレギュレーターがあるじゃない。
と、ゆーわけでボルテージレギュレーターのIGから電気を貰う。
分岐タップでパチンとやれば5秒で終わるが、そんなエセ四駆屋みたいなことはしたくないので。
先のことを考えカプラハウジングから端子を引っこ抜いて新規に配線を分岐させた。
まぁ、きちんと分岐ハーネスを作っただけだがw
アースは近いボルトから…なんてやらずに、バッテリーのマイナス端子からボディーアースされているインナーパネルと同一部分からアースに落とすことにした。
だって、腐食して通電不良とかになって、エンジン止まらなくなったら焦るでしょ?普通は。
まぁ僕のような不具合カ所の巣窟みたいな車を買っちまうと、多少のトラブルでもびくともしなくなりますがw
そんなことをしている間に、タクミクラフト氏は車両の細かい部分を組み上げておりました。
今日はどこまでやるの?って聞いたら・・・
車検に通る状態まで
って…(苦笑
はい、頑張ります。ってことで、一人では組み上げるのが大変な部分をすべて手伝いました。
8:00から始めたこの状態(画像は前回の使い回しwでもほんとなんだもん)
21:30過ぎにはこうなっておりましたとさ。
いやー、1日長かったー!でもすんげぇ楽しかったー!
ハイ。車検に通る状態まで持っていきました。
翌日はタクシーメーターの料金改定で勤務時間が地獄絵図だったので、良いリフレッシュになりました。いや、事前リフレッシュかw
で、タクミクラフト氏が一言。
「俺さ、ロクマルよく知らないから、田吾作がれーぢが試運転してくんない?俺助手席でいいから」
と。
いいんですか?新車みたいなエンジンのシェイクダウンしちゃって?(嬉
と、ゆーことでタクミクラフト指定解体屋さんへ搬送し、試走。
なぜって、敷地が大型トラックでドリフトしながら8の字書いちゃっても余裕な敷地の広さだから。
いやね、12H-Tってターボ効かなくても下から粘るのね。
慣らし中だからぶん回せなかったけど、ターボ効き始める回転数で力あるのね。
幸いに某赤いポンコツさんのおかげで比較対象のロクマルは腐るほど(実際に腐っている車両もあるがw)あるわけで、比較的状態の良い16万キロ程度走行した12H-TをEVC使ってほんのちょびっとだけブースとアップした個体よりも、このエンジンの方が速かった。
たぶん、こんなピンシャンとしたロクマルに乗ることは、二度とない体験だったと思う。
次に会うときはオーナーさんとどっかのイベントかな?
是非、オーナーさんにはこのコンディションを維持すべく、まめにメンテナンスして頂きたい。
なぜって、次回はエンジンオーバーホールしたくても、もう部品が出ないだろうから。
今がぎりぎりセーフかぎりぎりアウトなんですよ。直噴レーザーエンジンは。(これ本当)
元気でな!N-HJ60V君。
タクミクラフト氏の「今日は本当に助かったよ。ありがとな」の一言に救われた1日でした。
エイプリルフール当日、睡眠時間2時間で泣きそうになりながらタクシーメーターの料金改定作業をしていると、タクミクラフト氏からメッセージが入った。
「無事に構造変更終了し、オーナーに納車してきたよ。ありがとう。」
目が腫れたのは、きっと花粉と睡眠不足のせいだ。
以上、長々と書きましたが、ド素人の悪あがきのとある1日でした。
Fin